同志社大学 生命医科学部 アンチエイジングリサーチセンター/糖化ストレス研究センターでは、大きく分けて3つの取り組みを行っております。
啓発活動
まず1つ目は、アンチエイジングを正しく普及させるための啓発活動です。抗加齢医学の健全な普及と将来を担う人材育成などを目指して、研修会やセミナー開催、関係機関への指導教育に尽力したいと考えています。
システム開発
2つ目は、アンチエイジングを正しく評価・分析するためのソフトウエアの開発です。2005年12月、潟oイオマーカーサイエンス(大阪市中央区)との産学連携によって、全国で初めて老化を測定するチェックシステム(システム名:エイジングチェック)を実用化しました。現在、アンチエイジングの判定検査(酸化ストレスマーカーやホルモン検査など)は個々の医療機関レベルで行われていますが、1つの試薬で測定できる検体数が極めて少ないので大きなコストがかかってしまいます。また、だれもが安心して受診できる仕組みをつくるために、評価基準(ガイドライン)を明確化することが必要でしょう。私たちは、このチェックシステムを広く普及させることで、全国に「アンチエイジングドック」を設立して、スケールメリットを生かしながら患者さんの負担を軽減できないかと考えています。
臨床研究
そして、3つ目は、健康食品、サプリメント(機能性食品)、化粧品、健康器具などありとあらゆる商品を科学的に評価すること(臨床研究)です。現在、さまざまな商品が市場に流通していますが、その効果や安全性が明らかでないものも数多くあります。そこで、全ての商品を抗加齢医学の観点から同じ土俵の上で評価し、解析します。それによって健康増進や老化防止についてどのような効果があるのか、比較しやすくなります。
今後、ますます健康に対する消費者の関心が高まっていくなかで、科学的根拠に裏付けられた良心的な商品が求められるようになってきます。これらは最も産学連携が進みやすい分野といえるでしょう。もしかすると、企業が期待するような結果は出ないかもしれません。それでも、私たちは評価を行うことに意義があると思っています。ご興味がある企業様はいつでもご相談に乗りますので、お気軽に当リサーチセンターまでお問い合わせください。